Art Value Updated:(2009/01/23)
芸術は権利とかいいものだから支援とかよく言われますが、必ずしも効果的な説明ができていません。本当に価値を認めていたらもっと簡単の多くの支援が得られているはずです。このペーでは芸術の利便性についていくつかの争点を整理してみます。
  • 歴史的
    • 表象の手段
      • 権力・宗教的伝達
  • 贖罪・免罪として
  • 好きだから
  • そのほか
    • Alliance for the Arts: たとえばNYの美術館などの芸術活動の経済的効果を研究している
    • 「見えないものを見抜く力」(上山2003)
    • 表象の臨界
  • 現代での芸術の役割とは
    • アレックス・カーの言うように目的もなく進める土木工事、環境とニーズに無関心なおびただしい建築物、独創に関連のない教育、古都を壊す街並み、配当を支払わない株式市場、利潤を生まない不動産、社会や知に貢献しない大学、環境保護に無頓着な環境省、ニーズに関係のないところで金を使う官僚、曖昧で嘘だらけの情報。作者”実がない”のにもただひたすら手段のために突き進む、現代の日本の恐ろしい実像は批判的にものを見ないと見えてこない。現代の芸術は残念ながら言うならば政治を通じて社会を変えられないエネルギーの無言の抵抗であり、最終的に社会を本格的に変える力はない。真の芸術は、社会・人類の根本的な問題を明らかに啓示する活動であり、その意味では多くの現代芸術は芸術としての新の使命を果たしてはいない。逆に多くの二流の芸術が真に実のある本物に変化する可能性があるのである。
    • 営利企業にとってのアートの価値とは:
  • 絵画の値段
    • 『名画の値段-もうひとつの日本美術史-』瀬木慎一、新潮選書、1998年、299頁:絵画の価値が貨幣で語られる以上、市場、売買を通じ、そのときの社会を背景にし、絵画の値段が語られることは避けられない。本書は桃山以降の重要な絵画について、膨大なデータを下に、売買価格が時とともにどのように変遷したかを追ったユニークな書。現在巨匠とされるものが、当初は低く評価されていたことの多さと、逆に往年の名画が、現在では作者の名さえ忘れられていることの多さに驚く。日本近代絵画史の一側面としても捉えられる(2004/5/21)。
  • ビジネス・コミュニティとの関係
    • アートがビジネスに役立つ可能性
      • トップ経営陣の社交のツールとして
        • たとえばNYの理事、支援企業のパーティがビジネス上の関係構築を助ける。
        • 明治・大正・昭和初期は、現在のゴルフと同じ役目を茶道と、それにかかわる美術品の収集による財界コミュニティーへの参加の条件となっていた。それがなぜゴルフに代わったのか?
          • 財界の解体による透明化?
          • 財界首脳給料レベルの大幅な低下?
          • 教養人の枯渇?
      • ビジネスに対する刺激
        • 想像力・活力を与えるものとして
        • 見えないものを見る力を養う
        • ヴィジョンを作る力のトレーニング。
        • 感動を形にして人を引っ張る力?(グローヴィス堀氏の意見)
        • 理論的背景としてはフッサールの現象論が適切
      • 表現力の養成
        • 平田オリザの議論
          • 少なくともビジネスにおけるプレゼン、演技(嘘をつくという意味ではなく表現の仕方として)の必要性
    • ビジネス・マンへのアートの啓蒙
      • 美楽舎:ビジネスマン・アート・コレクターのサークルとして、作品を買うことの啓蒙
      • アートとビジネスを考える会:グロービスの卒業生2名による活動
    • 京都花街の経営
      • 西尾久美子(2007)『京都花街の経営学』東洋経済新報社:紆余曲折の人生を生き抜いてきた著者が、博士論文の対象として研究した京都の花街。なぜ京都の花街が生き抜いたかを、「おもてなし」に特化したポジションと、町全体の評価システムにあると著者は見ている。
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