アジアその他情報(更新:2009/03/07)
  • アジア全般
    • [2008/1/17]★★★岩崎育夫(2007)『アジア二都物語:シンガポールと香港』中央公論社:アジア経済研究所出身の著者が、華僑が作り、急速に近代国家の仲間入りをした二つの都市型国家を比較し、その成り立ち、人々、共通性、違いをまとめた。所々に、筆者の旅行記的なシーンや、故人のエピソードが入ってくるのが、本書を単なる地域経済研究書を超えた、立体的な都市論にしている。
    • [2007/12/22]★Liz Khan(2005)"Alwaleed: Businessman, Billionaire, Prince (塩野美佳訳『アラビアのバフェット』Pan Rolling 2007年):符号番付で世界第四位か五位に位置する、サウジアラビアの王族の一員でもある、アルワリードの公式の伝記。米国留学から、不動産で財を築き、その後、金融、ホテルなど多岐にわたる分野に精力的に投資している。シティ・バンクの危機を投資家として救ったことは知られている。母方はレバノン王室の出身で、パレスチナ問題、米国とアラブ諸国の関係にも強い興味を持っている。ビル・ゲイツ、マードック、など、多くの欧米財界人と信仰がある。
    • (2006/7/29)★★★『中央アジアの歴史・社会・文化間野英二( 龍谷大学)、堀川徹(京都外国語大学)、放送大学振興会、2004年9月、308頁: 放送大学教科書。間野英二が1977年講談社現代新書として執筆し実証的なアプローチで学会に大きな影響を与えた『中央アジアの歴史』をその後の研究成果を加味し、発展させたといえる内容。統合的に地域へのアーリア系、テュルク系の覇権の変遷、遊牧民とオアシス定住民との関連を大きな軸とし、壮大な展開をしている。
    • (2006/7/2)★『チンギス・カン:”蒼き狼”の実像』白石典之(新潟大学)、中公新書1828、2006年1月、236頁:著者はチンギス・カンを専門とするが、旧来の分権にのみ頼る歴史研究手法でなく、考古学的調査による証明をあわせアプローチする新しい手法をとる。実際の遺跡などの調査とあわせ、英雄の実像に迫る 。
    • (2005/11/10)★★『図説アジア文字入門』東京外語大学アジア・アフリカ言語文化研究所編:アジアの文字を多く分けると、インド系(サンスクリットでイメージされる紀元前3世紀のアショーカ王時代のブラーフミー文字の流れ)、アラビア文字系、漢字系、ラテン・キリル文字系に分けられる。得てして言語そのもの系統に注意が行き、文字については余りまとまった参考図書が無い中で始めて、総括的に、この多様なアジトという地域の文字をそれぞれの専門家が解説した書 。
  • 韓国・朝鮮:
    • (2006/7/29)★『ソウルの練習問題:新装版』、関川夏央、集英社文庫、2005年11月(原書は1984年1月)、292頁: まだ韓国に個人で旅行したり、韓国語を学ぶことが珍しい80年代に、単身ソウルに旅行をし、ハングルを少しずつマスターし、個人として当時の韓国人と交流して言った筆者の 、言うならば、体験でき旅行ガイド。そんな交流の成果が、著者が好意を抱く韓国女性、ユー・スンジャ(柳順子)が最後に言った「日本人も一人ひとりべつの顔やせいかくをもっているということがわかったの、やっと。こんなに長い時間をかけて、こんなに簡単なことが」(本文273頁)という発言であろうか。当時の韓国を感じる貴重な書である。
    • (2006/7/2)★『朝鮮民族を読み解く:北と南に共通するもの』古田博司(筑波大学社会学系)、筑摩学芸文庫、2005年3月(原書は1995年1月)、236頁:筆者の韓国滞在の実体験と、社会・歴史学的考察による朝鮮民族のものの考え方とその背景。所謂小中華主義と、朱子学の過剰適用で多くのことが説明できそうだ 。
  • ベトナム
    • [2008/11/09]坪井善明『ヴェトナム新時代:「豊かさ」への模索』岩波新書1145: ヴェトナム研究を長年続けてきた研究者である著者が、ベトナム戦争後、土井も意を通した発展してきたヴェトナムの現代を探る。特に、ホー・チミンの本質に対する著者独自の見方や、日本との関係性に関する論点は参考になる。
  • タイ
    • 日本タイ協会編(2008)『現代タイ動向』めこん
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